セラミック治療に関する考え方
セラミックは、歯の被せ物や詰め物に使用する素材のひとつで、審美性の高さが謳われています。確かに見た目の美しさもありますが、当院では再発防止を含めた歯科治療の方法としても、セラミック治療をお勧めしています。金属に比べ、セラミックの方が虫歯になりにくいからです。
また、セラミック治療は金属アレルギーの方でも問題なくお使いいただけます。
セラミックについて
セラミックは、保険適用外の治療になりますが、多くのメリットがあります。
最も大きなメリットは、ぴったりと隙間なく合わせることができるので、隙間から虫歯になるリスクが低くなることです。変色や劣化も少ないので、はずれたり傷んだりしてそこからトラブルになる心配も、ほぼありません。
またセラミックは陶器なので体に害がなく、金属アレルギーの方でもお使いいただけます。
見た目が本物の歯に近く、審美性も高くなっています。
当院こだわりの技工所について
当院では、世界コンテストで1位を獲得した経験のある人を含め、高い技術力を持つ歯科技工士が在籍する技工所と提携しております。
技術力が高く、知識も豊富な技工士が作ることによって、細部まで緻密にこだわりぬいた、精度の高い義歯や被せ物を提供することができています。
フィット感が高いので壊れにくく長持ちで、トラブルが少ないことは、これまでの患者様が証明してくれています。
当院の歯科技工所
● I.D.T.デンタルラボラトリー
● 中村総研デンタルケア株式会社
● 浅井歯科技研
● ティースネット
コンピューターで歯の修復物を作る機械「セレック」も導入しています
当院では、歯型をとらずにコンピューター制御で歯の修復物の設計・製作ができる、医療先進国ドイツ生まれの「セレック」も導入しています。こちらを使えば、歯科技工所に依頼することなく、医院内で修復物を製作できるので、スピーディーに治療を進めることができます。素材には、規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するので、耐久性にも優れた修復物を作ることができます。
色合わせについて
義歯は、白ければ良いのではなく、周りの歯の色合いとバランスを取ることも重要です。
当院では、イタリアmetalor dental社の「Spectro shade」という機械を導入し、患者様の歯の色に合わせた色調の義歯作りにこだわっています。必要な場合は、技工士に来院してもらい、立ち会いのうえ、製作することも可能です。
前歯の色の変色が気になる方などにも対応できますので、色合わせにまでこだわりたい方はご検討ください。
二次的な虫歯予防
虫歯治療で詰め物や被せ物をした後に二次的な虫歯になるのを防ぐには、素材選びが重要になります。既存の歯との親和性が高く、隙間からの新たな虫歯ができにくいのはセラミックです。金属だとどうしても、歯との間に隙間ができてしまい、そこから虫歯になることがありますが、セラミックはそれを防ぐことができます。
金属アレルギーについて
歯科治療には金属が使用される場面が多くありますが、患者様の中には金属アレルギーの方も少なくありません。本人に自覚がなくとも、何らかの金属にアレルギー反応を示す方は多いのです。
実際に、愛知学院大学付属病院口腔アレルギー外来の服部正巳先生のレポートによると、「外来患者に対してパッチテストを実施したところ、全患者数の8割が何らかの金属に陽性反応を示した」と報告されています。金属別の陽性反応では、クロム37%、パラジウム33%、亜鉛26%、ニッケル25%という結果が出たとされていますが、パラジウムや亜鉛は、歯科の保険治療でよく使われる金属です。
このことからも、金属の使用は注意深く行わなくてはならないと言えます。
当院では、金属アレルギーが疑われる場合には、まず皮膚科医(または当院と提携関係にある医院)でパッチテストをしていただいております。そのうえで、アレルギーの原因と思われる金属を除去し、プラスチックの仮歯を入れて経緯観察を行っています。
アレルギーが認められる場合は、安全と考えられる純チタン金属やセラミック、硬質プラスチックに素材を変更するなどして、金属でアレルギーによるトラブルを起こさないよう、慎重に治療を進めています。